第2章 任務
「星波を待たせてるからこのぐらいにしてやらァ」
このぐらいなんて程度ではなく完全に伸びている隊士を、拘束し連れていくよう隠に指示を出し星波の元に駆け寄る。
「遅くなってすまねェ。怖かったな…」
ぽんぽんと背中を撫でると、放心していた星波はタガが外れたように泣き始める。
「ごめ、ごめんなさいっ。わた、私っ、また身体がおかしくなってっっ」
しゃくり上げる星波の背中を何も言わずに優しくさすり続ける不死川。
しばらくして星波が落ち着くと、とりあえず場所を変えようと星波を抱えあげ藤の家紋の家へと向かった。