第2章 任務
「任務完了ですね!お疲れ様です!」
星波が隊士の方へ振り向く。
ドクン
「…っ!?…またっ!?」
はぁはぁとその場で蹲る星波に近づく隊士。
「大丈夫ですか!?突然どうしたんですか!?」
「んぅ…はぁあ…なんでもっ…ありま…せん…」
頬を染め荒い息で見上げると、隊士がゴクンと唾を飲み込む音が聞こえた気がした。
「なぁ、これって…」
さっきまで心配そうにしていた隊士の顔つきがにやりと変わる。
「星波サァン?血気術っスか~?それとも誘ってるんスか~?」
「階級が上だからしょうがなく従っていたけど、女が偉そうに指示を出して…癪に障ってたんスよねぇ~」
「柱に特別扱いされていい気になってんじゃねぇの?」
態度を変えじりじりと近づいてくる隊士たちに身の危険を感じるが、その場から動けずにいる星波。
「や、やめてっっ!」
「そんな顔して拒否しても全く嫌そうに見えないんだよなぁ~ほしいんだろ?」
1人が星波の腕を掴み拘束すると、1人が羽織りに手をかける。