第18章 定期健診
「風柱様!お迎えに上がりました!」
隠が迎えに来た。
「おゥ。今行く」
「では頑張るのだぞ!家のことは安心しろ!」
「よろしくゥ」
ヒラヒラと手を上げて検査へと向かっていく実弥を見送ると、杏寿郎は急いで家に戻った。
「星波!星波!」
「はい!何でしょうかっ!!」
帰ってくるなり門から大声で星波を呼ぶ杏寿郎の声に、慌てて駆け寄る。
「いい作戦を思いついた!」
「作戦…ですか?」
「後日一緒に蝶屋敷に行こう!」
「蝶屋敷に…?どんな作戦なんですか?」
「それは後でのお楽しみだ!俺はこれからやることがあるから失礼する!要!」
杏寿郎が腕を伸ばすと、バサバサと要が腕に止まる。
杏寿郎が小声で要に何かを頼むと、再びバサバサと空へと羽ばたいて行った。