第2章 任務
「あのっきょ、杏寿郎さん…?」
「すまん…。最初はからかうだけのつもりだったのだが、星波が何度も"煉獄さん"と呼ぶのでな。名前で呼んでもらいたくてつい連れてきてしまった。」
かぁ~っと顔が染まるのを感じる星波。
「だ、だめですよっ杏寿郎さんっ、訓練に戻らないと…」
「そうだな!俺も胡蝶に呼ばれているんだ!もう行くとしよう!息災でな!」
炎柱の羽織をバサッと翻して去っていった。
(心臓に悪いっっ!なんだったんだろう…?いけないっ、戻らなきゃ)
顔を真っ赤にして帰ってきた星波を見て、隊士は何があったのだろうかと困惑した。
もちろん杏寿郎の助言は虚しく、隊士たちは星波には勝てなかった。