第17章 友達
「ところで今日は…?」
「あぁそうだ、冨岡お前昨日街で女と逢い引きしてただろぉ!」
「桜のことか。」
「桜…?」
やけに親しげに呼ぶ冨岡に驚く宇隨と星波。
「そ、その桜ってのと上手くいきそうなのかぁ?」
「あぁ、昨日恋仲になった」
ムフフと義勇が笑う。
「「はぁ!?」」
「思いのほか気が合ってな。偶然だが、家まで送った時にご両親にも会った。そのあと家に上がることになって鬼殺隊や痣のことなども話したが受け止めてくれた。寿命のこともあるから近々籍を入れる予定だ」
「判断が早ぇ…」
宇隨は驚いて口が開きっぱなしになり、星波は望んでいたとはいえこの展開の早さにはかなり驚いている。