第2章 任務
「ふ…んあぁぁっっ!」
星波がピクっと身体を震わせると、義勇は名残惜しそうにゆっくりと口を離す。
星波ははぁはぁと息を整え、初めての感覚に戸惑う。
「今の…な…に…?」
「緊急事態とはいえすまなかった。多分鬼の血気術か何かだろう。落ち着いたか?」
「う、うん、私こそ急にごめんね。助けてくれたのが義勇でよかった…ありがとう。」
「当たり前だろう!もし他の男だったらと思うと…」
そこまで言うと義勇は強く星波を抱きしめた。
「一応明日、胡蝶のところに行こう。」
そう言うと足早に自室に戻って行った。