第17章 友達
「!?」
「え、星波さっ…」
「義勇は私たちとは家が別だからまだゆっくりできるもんね!ここのデザートもおいしいのよ!義勇!桜さんのことよろしくね!ちゃんと送ってあげてね!」
星波の圧に負けてこくりと頷く義勇。
星波のウインクで意図を読み取った桜は嬉しさと動揺で複雑な心境。
「桜さん、また来週お願いします!今日はありがとうございましたっ」
「こちらこそ誘っていただいてありがとう。またご一緒させてください」
「ぜひっっ」
(自分もデザートが食べたかったって杏寿郎さんなら言いそうなのに、静かにしてる…?あ、実弥さんに固まってろって言われたのを律儀に守ってるのかしら?ふふっ面白いっ)
杏寿郎は未だに星波が口に触れたことを引きずってドキドキとしていた。