第17章 友達
洋食屋に着くと、6人掛けのテーブルの向こう側に実弥、杏寿郎、義勇が座り、こちら側に星波と桜が座った。
メニューを見ていると杏寿郎がどんどんと注文をしていく。
「あ、あの…他にも誰かいらっしゃるんですか?」
桜がおずおずと杏寿郎に質問をする。
「ん?誰も来ないぞ?」
「………??」
頭の上に"?"がたくさん浮かんでいるのが見えるような気がするほど、桜が混乱している。
「桜さん、杏寿郎さんはものすごく食べるんです!」
「そうなんですか!?私、弟がいるのだけれど、弟がたまに2食分食べることはあっても2食分くらいが限界なものですから…驚きました!」