第17章 友達
一通り注文が終わると、星波が話題を振る。
「そういえば義勇、桜さんと以前会ったことがあるみたいだよ!」
「俺と?」
「確か鼻緒が切れて困っているところを義勇が助けたって…覚えてる?」
「……!あれは確か2年前…」
「へェ富岡ァ!お前にそんな人に優しくできることなんてあったのかァ?」
話を遮った実弥をやんわりと目で制す星波。
(!?なんか怒ってる!?星波チャンよォ…何怒ってんだかわかんねェけどかわいいなァ!)
「その節はありがとうございましたっ覚えてくださったんですか?嬉しいですっ」
桜が立ち上がりぺこりとお辞儀をする。