第17章 友達
「ん?どうされました?」
「星波チャンよォ…怖い顔で悪かったなァ…」
ゴゴゴっと凄んだかと思うとふっと表情を緩ませる。
「冗談だァ」
星波の頭に手を置き突然実弥が柔らかく微笑むので、みんなはポカンとしている。
「実弥!お嬢さんたちが怖がってしまっているぞ!どうか誤解しないであげてほしい!怖い顔に見えるが実弥はすごく優しい男だ!」
杏寿郎の大声で今度はみんなが固まる。
「煉獄、お前も十分女性たちを驚かせているぞ」
義勇が呆れた声を出す。
「ふはっ!杏寿郎さんまで怖い顔ってっっ」
ケラケラと笑う星波と何か言いたげにじとっと杏寿郎と星波を見つめる実弥。