第2章 任務
「許さん!許さん!最後の力を使いお前に呪詛をかけてやろう!一生苦しむといい!」
鬼がそう叫ぶと小指にピリッとした痛みを感じる。
見ると小指に小さな蛇が噛み付いていたが、すっと消えてなくなった。
何だったのだろう?と不思議に思っていると、
ドクン
「うっっ…!?」
胸を押さえはぁはぁと苦しむ星波。
心配した隊士がよろよろと近づく。
「大丈夫ですかっ?」
「だい、じょう…ぶ…んうっ?!」
はぁはぁと肩で息をする星波の顔は真っ赤で、目もトロンとしている。
だんだんと隠たちが集まり、治療や後処理が始まっていたが、星波は心配する隠に断りを入れ、急いで狭霧山へと向かった。