第17章 友達
「「星波さんは…?」」
全員の視線が星波に行く。
「へぁ!?」
3人のやり取りを見つめ心の中で盛り上がっていた星波は、突然の自分への問いかけに素っ頓狂な声を出す。
「好いている方、いる?」
「好いている方!?え、あ、はい!いますっ!!」
慌てて勢いよく答えてしまったあとで恥ずかしさが込上げる。
「あはっ!星波さんっ!そんなに慌てなくてもっ…よっぽど好きなのね…」
桜がケラケラと笑う。
「うぅ、すみませんっお恥ずかしいっ…」
「もう12時ね。またみんなで恋のお話をしましょうね」
「はい、また来週」
そうして教室の外に出て実弥を待つ星波。