第2章 任務
不死川の屋敷に着くと、星波はすぐに布団に寝かされた。
「なんか作ってやるから起こすまで寝てろォ」
「…は、い。」
星波の頭に濡らした手ぬぐいを乗せてやると、少しだけ楽になったのかすぐに寝てしまった。
粥を作り星波の元へと持っていく。
「星波、辛いだろうがなんか食べた方がいい。起きれるかァ?」
「ん、んん…は、い…」
起き上がるのも辛そうにしていたので、不死川が上半身を支えて起こしてやる。
「食べさせてやる」
不死川は粥をふーふーと冷まし、星波の口に運ぶ。
「おいひぃ…」
辛そうな顔でニコッと笑う星波を思わず抱きしめる。
「早く良くなれェ…」
残りの粥を食べさせると、また寝ろと言って出ていってしまった。
その後3日間も熱を出していた星波だったが、不死川が嫌な顔ひとつせず献身的に看病を続けてくれたおかげで、体調もすっかり良くなった。