第16章 道
「あれ?義勇!」
「星波。息災か?」
「うん!義勇も元気?何してるところ?」
「いや特に用はない。ふらふらと街を歩いていただけだ。星波は?」
「買い物して、今から帰るところ」
「そうか。ならば送ろう」
「いいの?ありがとう!」
義勇は星波の後を付けていた男をギロりと睨みつける。
「義勇?」
「何でもない。行くぞ」
2人は帰路についた。
「やぁ富岡じゃないか!」
「街で偶然会ったんです」
「わざわざ送ってきてくれたのか?ありがとう!」
「義勇、ありがとね!良かったら一緒におやつを食べて行かない?」
「いや、今日は遠慮する。星波、街に行く時は用心するんだぞ」
「うん!またね義勇」