第16章 道
(あとは杏寿郎さんの…杏寿郎さんは…)
杏寿郎と言えばいつも結んでいる髪の毛。
(そうだ!組紐にしようかな…)
組紐の店を探していると"手作り体験"と書かれた紙が貼られた店を見つけた。
「わぁすごい!組紐が自分で作れるんですか?」
「簡単な物ならすぐにできるよ!やって行くかい?」
「はい!お願いします!」
星波は店に入ると、赤と黄と白と橙の色を選び作業場に案内してもらう。
「ここをこうして…そうそう上手」
何とか組み終えた組紐はとても綺麗に出来、星波は満足そうに微笑んだ。
「ありがとうございました!」
外へ出て、お土産にさつまいものパウンドケーキと紅茶を購入する。
(今から帰ればおやつの頃には帰れるかな。ゆっくりしてきていいとは言われたけど、少し遅くなっちゃった。急いで帰ろう!)