第16章 道
その頃星波は街に着いて、買い物を楽しんでいた。
風弥のおもちゃを見たり、着物を見たり、雑貨を見たりと、普段はあまり来ない街の様子に惹き込まれていく。
(どこのお店のものも素敵で迷うなぁ…伊之助くんと炭治郎くんには…そうだ!禰豆子ちゃんと善逸くん4人でお揃いの物にしよう!一緒に暮らし始めたって言ってたから…うーん…)
星波は次々とお店を覗いていく。
(わ!このお箸4人みたいでおもしろい!お箸なら何本あっても良いもんね!)
星波は市松模様、鱗模様、麻の葉模様、干支の亥の絵が描かれた箸と箸置きを購入した。
箸を包んでもらい店から出ると、ちょうどお昼時で星波は昼食をとることにする。
(お蕎麦屋さんにしよう!暑い夏は冷たいザルそばがいいよねっ)
「すみません、ザルそばをひとつください」
「はいよ!空いている席に座ってくださいねぇ」
星波は角の席に座り蕎麦を待つ。