第16章 道
実弥side
「承知した…とは言いたくない!」
「はァ!?」
まさかの返事に戸惑う実弥。
「あ、いやその…この際だからはっきり言う!俺は星波がまだ好きだ!」
「え?あ、あァ。うん」
突然の分かりきった杏寿郎の告白に何事かと間の抜けた返事をする。
「星波は好きだが、実弥も好きだ!あ、いや好きというのは友としてだ!!」
「うん」
「だから、死ぬな、実弥。星波のことは俺も死ぬまでずっと守るつもりだ。共に。この約束は果たされる日が来ないことを願っている。」
「杏寿郎…ありがとなァ」
「うむ!では父上に剣道の話をしに行こう!」
槇寿郎と千寿郎に話すと、快く承諾してくれた。
「柱稽古をした時に、久しぶりに体を動かしたのが思った以上に楽しかった。俺も協力しよう」
「すごくいいお考えだと思います!俺にもできることがあれば何でも言ってください!」
そうして剣道教室の話はまとまった。