第15章 誕生日
「かっ…」
実弥が手を口で押える。
「か?」
「かわいいが過ぎるっ!!宇随ィお前最高だぜェ!」
その場にいない宇随に向かって感謝をし始めた実弥をすんっと見据える。
そんな星波の視線に気づき、心の声がだだ漏れになり過ぎていた自分の行動に恥ずかしくなる。
「はっ…!いや、その…似合ってるなァ…」
照れながらこいこいと手招きをする実弥。
星波はそっと近くまで行く。
「恥ずかしいけど、こんなに喜んでもらえるなら…私も少しは宇隨さんに感謝…ですっ」
ギュッと抱きしめられ口付けを交わしていると、おなかに固いものが当たりはらりと実弥のタオルが床に落ちる。