第15章 誕生日
(何でこんなことにぃっ…はっ、何かがおかしいっ!着ないって言う選択肢がなかった!やられたっ!)
星波はまんまと実弥のペースに流されたことに気づいたものの、このまま着ないで戻った時のことを想像して大人しく着ることにした。
しかし改めてまじまじと広げてみて驚く。
(ひゃあっ…すっけすけ!!!)
真っ白でレースがたっぷりと使われているそれは、一見ウェディングドレスのように見えかわいらしいが、胸元部分以外は肌が透けてしまっている。
ショーツも付いているが、横は紐を結ぶもので、真ん中はぱっくりと割れてしまっている。
(ひゃー!!これは履く意味がないんじゃ…紐は解けそうで不安だし、スースーして落ち着かないよぅ…)
鏡を見て恥ずかしさが増す。
(こんな姿見せられないっっ)