第15章 誕生日
「ただいま帰りました!杏寿郎さんと風弥は…」
縁側に行くと杏寿郎と風弥が一緒にすやすやと昼寝をしていた。
「見てくださいここ…」
星波が小声で実弥に声をかける。
「ん?」
星波の指さしたところを見てみると、風弥が小さな手でキュッと杏寿郎の着物を掴んでいた。
「かわいいっっ!」
「む…実弥、星波、帰ってきたのか」
「あ、杏寿郎さんっ起こしちゃってすみません。ありがとうございましたっ!おかげさまで必要な物が全て購入できました!」
「それはよかった」
杏寿郎が身体を起こし風弥を抱く。