第1章 呼吸
さぁもうそろそろ帰ろうか!とみんなが立ち上がり、星波も立ち上がると…
「わっ…!?」
ふらぁっと星波が倒れそうになるのを、杏寿郎が腰に手を回して助ける。
「あれ?あれれっ?」
小脇に抱えられる形でぷらっと浮いた星波が困惑している。
「やはり酒が回っていたのだな!うちに来るといい!」
「はァ?なんで煉獄んちなんだ?」
「星波は俺が連れて帰る。今日はもともと狭霧山に帰るつもりだった。」
狭霧山に帰るということならもう口出しができなくなる男たち。
「富岡ァ…星波になんかあったら容赦しねェぞ」
「???」
突然不死川に凄まれて困惑する義勇。