第14章 入籍
10月までの間に何度か式場に出向き様々なことを決めていくことになったが、まだ先のことなのでしばらくは平穏な日々が続いた。
星波は毎日の育児を楽しみながら過ごしていた。
「暑くなってきたねぇ…」
季節は夏になり、風弥は6ヶ月になった。
そんなある日義勇が尋ねてきた。
「星波も風弥もみんな元気にしていたか?」
不死川に土産を渡す義勇。
「元気だよー!毎日暑いねぇ!」
「そうだ星波、これ」
「わー!!ありがとうっっ開けてもいい?」
義勇の持ってきた包みを開ける星波。
「きゃー!チョコレート!!嬉しいっありがとうっっ」
「何だァ?土産はさっきももらっただろォ?」
「これは星波にだ」
「珍しいなァ?」
「…?」
義勇が理解できない様子で首を傾げる。