第13章 新生活
時々留守にしていた不死川の行動に納得した星波だったが、煮え切らない返事をしてしまったことを悔やむ。
「実弥さああぁん…不安になってごめんなさいいぃ…!全部私のためだったのに…あんな返事の仕方…ごめんなさいっっ」
「いや不安にさせた俺が悪い。」
「不死川!ド派手に仕切り直しだ!」
「はァ!?」
はぁ…とため息をついた不死川だったが、グッと覚悟を決めポケットから何かを取り出す不死川。
「星波ィ。左手を貸してくれ」
「左手…?」
星波がスっと不死川に手を出すと、薬指に指輪をはめる。
指輪は外側から内側にかけて大きくなるダイヤが5個並んでいて、曲線を描いた形はまるで天の川のようだった。
「星波ィ。好きだ。結婚してくれェ」
「はいっっ!大好きです実弥さんっっ!!」
星波がぎゅうっと不死川に抱きつく。
わぁっと歓声が上がる。
「ははは!よかったな!不死川!おめでとう!」
杏寿郎が拍手をすると、みんなが一斉に拍手をしてくれた。