第1章 呼吸
次々と甘味が机の上に並んでいく。
「星波の柱稽古終了と星の呼吸に乾杯!」
宇隨の手には酒、宇随以外の手にはお抹茶。
「んぅ~!お抹茶おいしい!どれから食べようかなぁ…」
「星波!これうまいぞ!」
宇隨が自分の食べていたねりきりを少し切って黒文字で刺すと、星波の口に持っていく。
無防備に口を開いていく星波。
ぱくんっ
「わ!杏寿郎さん!?」
「おい煉獄っ!」
「うむ!さすが宇隨が勧めるだけあってうまいな!」
横にいた杏寿郎が宇隨の持っていた黒文字を咥えている。
「??」
困惑する星波。
「星波、この落雁もおいしいぞ」
義勇がひとつ摘み星波の口に持っていくと、不死川が横から奪って食べる。
「し、不死川は落雁が好きなのか…?」
義勇と星波が困惑する。