第13章 新生活
産屋敷家を出て蝶屋敷に向かうことにした一行は、例の甘味屋で休憩をすることにした。
「あら!あの時の…星波さん!」
「千代さんお久しぶりです!風弥を入れて8人なのですが、お席ありますか?」
「まだ店を開けたばっかりだから他のお客さんはいないよ!お好きな席にどうぞ。今あの人にも声を掛けてくるからね」
そう行って向かいの店へと出ていった。
「兄ちゃん!元気だったか?今日はえらく大勢で…ありがとうございます!」
正一が槇寿郎たちに挨拶をする。
「今日もサービスするからたくさん食べて行ってくださいねぇ!」
「あ、いや…それはやめた方が…」
「??」
「芋菓子好きの大食いがいるから…」
みんなが苦笑いをする横で、杏寿郎が次々と注文をしていく。
「ひぇ~これはありがてぇ!よし!今日は貸切にしちゃおう!どんどん食べていってな~」
甘味が机の上に並び少し経った頃。
「星波さん!また兄ちゃん借りてもいいかい?」
「…??…はい!」
「まだゆっくりさせてもらうから、こちらは構わないぞ!」
不思議に思っている星波に代わり杏寿郎が答える。
宇隨が、何かおもしろそうなことがありそうだとついていく。