第13章 新生活
角を曲がると厨から明かりが漏れていた。
(…??)
中を覗くと不死川と千寿郎が並んで朝餉の支度をしていた。
「実弥…さん?」
不死川の姿を見て少しほっとする星波。
「おゥ。どうした?」
「風弥にお乳をあげ終わっても戻ってこなかったので …」
「そうかァ。心配させちまって悪い。家に住まわせてもらう分できることはしようと思ってなァ。料理は俺もできる。星波は戻って休んでろォ」
「星波さんは休んでてください!星波さんに手伝わせたなんて知られたら、俺が父上と兄上に怒られちゃいますからっ」
「さ、続きやるぞ千寿郎ォ」
「はいっ」
いつの間にか仲が深まっていた2人に驚いた星波だが、一緒に料理をしている姿はとても楽しそうで、ありがたく部屋に戻ることにした。