第12章 退院
先程の不死川の盛大な告白を聞いた星波は、湯気が出そうなほど顔を赤らめて固まっていた。
「こんなに幸せそうな顔をしているふたりの仲を応援しないなんて野暮な話だ…くくっ」
あまりに必死だったため、とんでもなく小っ恥ずかしいことを口にしてしまったと項垂れる不死川。
「こんなにも熱く想われて、星波は幸せだなっ!」
「っっ!は、はいぃ…」
杏寿郎の大きな声でますます恥ずかしさの増す星波。
不死川は千寿郎の淹れてくれた茶を飲み気持ちを整える。
「それで、今後のことですが…」
「あぁ。それについては提案がある。」
突然真面目な表情になった槇寿郎に不死川と星波は身構える。