第12章 退院
「不死川!星波!風弥!待っていたぞ!」
「杏寿郎さん!」
「風弥、少し見ない間に大きくなったな!ひと月も経っていないというのに子の成長には驚かされるな!」
杏寿郎は、かわいい!かわいい!と風弥を抱く。
「星波さんっ!おかえりなさい!」
千寿郎も出てきた。
「おかえり、星波さん。疲れていないか?早く入りなさい。」
槇寿郎も出てきた。
まるで実家のような歓迎の様子に、不死川は緊張で手に汗を握り始める。
ちらりと見た不死川があまりにも緊張した表情だったので、釣られて星波も緊張してくる。
「おじゃまします。」
居間に通された星波と不死川は正座をして畏まる。