第11章 明けた朝
「おなかいっぱいになったねぇ!ゲップしましょ~」
星波が風弥を持ち替えようとしていると、部屋に入ってきた不死川がヒョイっと風弥を抱く。
「これからは2人で…だ。乳は代われねェ。他のことは俺がする。今までひとりでさせちまって悪かったなァ」
そう言うと慣れた手つきで背中をさすり、けふっ!とゲップをさせる。
「おし、出たなァ!偉いぞォ」
そんな不死川をぽかんと見る宇隨、須磨、雛鶴、まきを、星波。
みんなの目線を感じバッと後ろを向いてしまった不死川に、お前、柔らかい顔できるようになったな!とバシバシと肩を叩きながら嬉しそうに声を掛ける宇隨。
「ありがとなァ…」
「…!?」
照れくさそうにお礼をする不死川に、驚きつつも喜ぶ宇隨。
「仲良くしろよ!」
そう言って宇隨は部屋を出ていった。