第11章 明けた朝
「寝るかァ」
なぜか動かずもじもじとしている星波に不死川が不思議そうにしている。
「なんだァ?」
「あ、あのっ、ベッドくっつけませんか?3人で川の字で寝たくてっっ」
(ん゛んーーっ!?)
「お、おま、な、そん……はぁーー。かわいい。」
心の声がダダ漏れになっている不死川が星波に風弥を渡すと、いそいそとベッドをくっつける。
境目に分厚めの毛布を敷き、よし!と言い寝転ぶ。
こいこいと手招きをして星波を呼ぶと、真ん中に風弥を寝かせ川の字になる。
「ずっとこうしたかったんです…ぐすっ。幸せです。」
「俺もだァ」
少し呆れたような、優しい笑顔でぽんぽんと頭に手を乗せる。