第11章 明けた朝
「…気持ちがねェわけないだろォ!俺だって我慢してんだよ!好きな女が目の前に居て、ただでさえ毎日我慢してるって言うのに…こんな薬なんかなくたって欲情しねェわけないだろォが!」
「す…!?え?は?毎日…?よく…っ!?」
わけも分からず口をパクパクとする星波に、はぁーーっと長いため息を吐き、
「まんまと宇隨の策にハマったみたいで癪だがよォ…」
観念したように口を開く不死川。
「俺は今でも星波が好きだァ。星波が、俺の子を産んでくれていたなんて、嬉しすぎて、幸せすぎて……俺だけこんなに幸せだなんて、申し訳がねぇんだよ。」
再びはぁ…とため息をつく。