第11章 明けた朝
さぁ!ここだ!と言った部屋は蝶屋敷のすみにある小さな畳の部屋だった。
部屋の真ん中の机の上には甘味やちょっとした料理が用意されていた。
「…何だァ?これは。」
「朝まで飲み明かそうぜぇ!あ、もちろん俺は酒、お前らは茶だぁ!」
さぁ座れぇ!とズカズカと入り酒と茶を注いでいく宇隨。
「俺は話しても気を変える気はねェ。」
「まぁそう言うなや!今日はお疲れさま会ってことでとりあえず楽しもうぜぇ!おし、茶ぁ入ったぞ!座れ!」
そう言われしぶしぶ座る不死川と、どんな話をするのかと緊張しながら座る星波。
「さ、食おうぜ!飲もうぜぇ!」
「いただきまーす…」
おずおずと星波が甘味を口に運ぶ。
「お、おいしい!」
「だろう!?だろう!?急遽嫁たちに用意させたんだ!ほら、不死川もたっぷり食べろ!」
「お、おゥ。…うめェな。」
「さぁさぁ茶も飲め!また入れてやるからグイッと飲み干せっ!」
宇隨に促され茶を飲む不死川と星波。