第11章 明けた朝
「風柱様!機能回復訓練の時間です!」
隠が呼びに来て、不死川が出て行く。
支えがなくても歩けるようになった不死川だったが、まだまだ今まで通りとはいかないようだ。
不死川のいなくなった部屋で、風弥に授乳をする星波。
んくんくと力いっぱい乳を飲む風弥を見ながら、どうしたら不死川が自分たちとの未来を考えてくれるものかと考える。
しかしいくら考えても良い案は全く浮かばず、どんどん気持ちが不安になっていき、涙がハタハタと流れる。
「不死川いるかぁ?…おっと!悪い!星波いたのか!」
宇隨が慌てて背を向ける。
「すみませんっ!もう終わるところなので大丈夫です!…終わりました!」