第11章 明けた朝
またまたある日。
ガラッ
「失礼する。星波、元気か?」
「っ義勇!いらっしゃい」
「チッ」
不死川は背中を向けて寝転がる。
「風弥も元気か?」
「うん!ちょっと重たくなってきたよ!義勇も抱っこしてあげてっ」
「何度見ても不死川に似ているな。」
「似てちゃ悪ィかよおォ」
ゴゴゴッ
「いや、かわいいと言う意味だ。」
「……!?かわいいってどういう意味だ富岡ァ!!」
「冗談だ。いや、風弥はかわいいがな。」
ははっと冗談を言い笑う義勇を見て拍子抜けする不死川。
「何だァお前、そんな風に笑えたのかァ?」
ふっと不死川も笑う。
「そういう不死川こそ、笑ってるぞ。」
「…っ!うるせェ!寝るっっ」
再び背中を向けてしまった。
「そろそろ戻る。星波、また来る。」