第11章 明けた朝
夜中にほとんど睡眠をとっていない星波だが、昼間は善逸や伊之助、隠や蝶屋敷のみんなが風弥を見にくるため休まらない。
「かわいいなぁ!」
「かわいいですねぇ!」
「ありがとう。あ、またおなかがすいたのかな?」
泣き始めた風弥を見て星波が言うと、みんなはまた後で~と言い部屋から出て行く。
「…おめェ、早く煉獄の家に帰れェ」
(ここじゃ休まらないだろォ)
「いや…です!」
(はァ…かわいいなァおィ。俺の決意が揺らぐ前に出ていってくれよ…)
「チッ」
「そんな怖い顔してもだめですからね!私決めたんですからっ!」
「そうかィ勝手にしろォ」