第11章 明けた朝
ある日。
「実弥さん!風弥が笑いました!かわいいっ!小さい実弥さんっ!かわいいですっ!」
不死川は背中を向けて寝ている。
(俺がかわいいってどういうことだよォ。)
夜。
「ふぎゃあぁあ…ああぁーーん…」
疲労が溜まり目を覚まさない星波。
不死川が風弥を抱き上げる。
「よしよし、泣きやめェ。お前の母様はお疲れだァ。…今日は男同士仲良く散歩でも行くかァ?」
柔らかい微笑みで風弥を見つめると、そっと部屋を出ていく不死川。
星波は全く気づかずに寝ている。
しばらくして部屋に戻り、星波の横に風弥をそっと寝かせ、自分も就寝した。