第11章 明けた朝
「では、早速支度をしてきます!」
「おうおう!風弥のことは見ててやるから、派手にめかしこんでこい!」
星波は急いで髪を控えめに結い上げ、口に薄く紅をさし訪問用の着物を着る。
「お待たせしました!」
「随分控えめだなぁ?」
「風弥もいますから…」
「いや、風弥は俺が抱いて行こう!」
「いや、ド派手に俺が!」
「俺だろうっ!」
「いえ兄上、俺が!」
宇隨と杏寿郎と千寿郎が風弥を取り合っているので、間をとって槇寿郎が抱いていくことになった。
「さぁ行きましょう!」
「うむ!」
蝶屋敷屋敷へと向かった。