第11章 明けた朝
「と、言うことでだ星波!ド派手に驚かせてやろうぜ!あっという間に大喜びで元気になるぜ!」
場の空気を変えるように明るく大きな声を出す宇隨。
「喜んで…くれますかね…」
「あったりめぇだろ!?好きな女が自分そっくりの元気な子を産んでくれてんだ!これ以上の嬉しいことはねぇぞ!?」
「でも私たちの関係はそもそも終わってますし、妊娠も知らせずに勝手に産んでしまったし…」
「あぁもう!うじうじすんな!星波らしくねぇ!お前はよくやったよ!子を産んで育てるって、それだけで奇跡なんだ!誰がなんと言おうとこんなにめでたくて素晴らしいことはねぇ!不死川は絶対派手に喜ぶ!自信を持て!」
宇隨の言葉を聞き少し前向きになった星波。