第11章 明けた朝
「数ヶ月前…星波と会わなくなってからの不死川は、それはそれは荒れてたぜ。それでも、鬼舞辻を倒す目的と、仲間や星波、弟を守る目的のあったあいつは、荒れてはいるがどちらかというと活き活きしてるように見えた。稽古という名の公認の八つ当たり対象がたくさんいたしな!」
「は、ははは…」
蝶屋敷に運び込まれたボコボコになった隊士の姿を思い出す一同…
「それが鬼舞辻もいなくなって、目の前で玄弥を亡くしたショックもあるからか抜け殻みたいに覇気がなくなっちゃってよ…」
しんみりとした空気が流れる。