第11章 明けた朝
「ところで星波。急だがこれから、不死川のところへ行かないか?」
「っっ!」
突然の誘いに、驚きと嬉しさと不安が混じり目が泳いでしまう星波。
「ははっすげぇ顔してんぞ星波!」
「あのっ行きたい、ですっ…」
「そうだな!星波と風弥の体調も問題ないし、もうそろそろ蝶屋敷に行ってみようか!しかし、急だな?」
「あぁ…それが…不死川がよぉ。やべぇんだわ…」
「!?」
宇隨の言葉を聞き星波の顔が一気に不安色に染まる。
「あ!違う違う!体調は問題ねぇ!怪我の具合もだいぶ良くなってきて、最近では手を借りながら歩けるようにもなってきたみたいだし!」
「??」
「やべぇのは心…の方かな。」
宇隨が不死川の様子を話し始める。