第11章 明けた朝
「やぁ宇隨!来てくれてありがとう!」
「いいってことよ!風弥にも会いたかったしなぁ!」
千寿郎がみんなに茶を出す。
「ところで、その大きな包みは?」
杏寿郎が不思議そうに尋ねる。
「ああそうだった!これはな…」
じゃじゃーん!と言いながら包みを開けていく。
そこには数冊の絵本と、大きなティディベア、着物の布、でんでん太鼓や見たことのないおもちゃがたくさん入っていた。
「宇隨…こんなに…?」
杏寿郎が大きな目をさらに丸くしている。
「嫁たちと子どもの物を見ていたら楽しくなっちゃってなぁ!いいなぁ子ども!俺も今夜派手にいっちょ頑張りますか!」
パシンと宇隨を叩く杏寿郎と顔を赤らめる星波と千寿郎。