第9章 柱稽古
「ごめんくださーい!」
数日後、炭治郎、善逸、玄弥が星波を心配して、稽古の合間に時間を作って煉獄家までやってきた。
「心配してくれてありがとう。ごめんね。」
「いえ、あの、音が気になって…」
「音?…あぁそっか。善逸くんは宇隨さんみたいに耳が良かったんだよね。あ…このこともしかして…」
「言ってないです!!」
善逸の大きな声に驚く星波だったが、ありがとう…と微笑んだ。
「あの、煉獄さんはなんであの時怒らなかったんですか?」
炭治郎が悪気なく質問をする。
「む?…あぁ。星波が怒っていなかったのでな。」
「えええええぇ!?大人の余裕!?自分の奥さんが他の男にヤられたのにいぃ!?っていうか星波さんもなんで怒らないんだよぉぉぉ!?ほんとわっかんないっ!なんで!?なんでなのっっ!?」
善逸が理解できないと騒ぎ立てると、杏寿郎が眉を下げ寂しそうな顔をする。