第9章 柱稽古
「そんな…俺、鬼を喰ってまで…戦ってきたんだぜ……」
「!?」
「なんだとォ?…今なんつった?テメェ…」
((ビリビリビリビリビリビリ))
「鬼をォ?喰っただとォ…?」
その瞬間不死川が消えた。
いつの間にか星波の横にいた炭治郎が飛び出した。
「玄弥!」
不死川が玄弥の目を潰そうと狙っていたところを、間一髪で炭治郎が助ける。
ドゴンッ
炭治郎たちは障子にぶつかり外に転がると、外にいた隊士たちが慌てる。
「うわあああああ!!」
「戻ってきた戻ってきた!血も涙もない男が!伏せろ失神したふりだ!」
慌てて失神したふりをする善逸達。
「やめてください!」
炭治郎の声を聞き恐る恐る顔をあげる善逸。
ズンっと不死川が現れる。
「どういうつもりですか!玄弥を殺す気か!」
「殺しゃしねぇよォ。殺すのは簡単だが隊律違反だしよォ」
そう言いながら縁側から降りた不死川に星波が駆け寄る。