第9章 柱稽古
妊娠6ヶ月となっていた星波だったが、鍛えられた腹筋と元々細身なのもあり、妊娠前と全く腹が変わっていない。
安定期は体を動かすようにと産婆さんから言われたので、薬を運ぶ仕事を再開することにした。
薬をもらいに蝶屋敷に行くと、顔の原型がわからないほど腫れ上がった隊士達がウンウンと苦しんでいた。
「この方たちはどうしたんですか?」
風柱邸での鬼のような無限打ち込み稽古でボコボコにされて、蝶屋敷を行ったり来たりしていると言うことだった。
「わぁ…さすが実弥さん…」
「全く不死川さんは手加減を知らないんですから!でも、鬼は手加減なんてしてくれませんからね。」
しのぶに喝を入れられて回復した隊士達が再び不死川邸へと向かっていく。
「星波さん、体調を崩されていたと聞きましたが大丈夫ですか?薬を運ぶ仕事は再開できるとのことですが、無理はしないでくださいね!早速ですがこの薬を不死川さんの屋敷に届けてください!」
「…はい!」