第9章 柱稽古
そこへ杏寿郎が戻ってきて、涙を流す星波を見てギョッとする。
「父上!星波を泣かしたのですか?!」
「そんなわけないだろう!それより杏寿郎、買い物に行ってこい。りんごにアイスクリームにラムネと飴玉だ。」
梅干しは家にあったな…とブツブツという槇寿郎に、随分と幼い子どものほしがりそうなものを頼むな、星波がねだったのか?と杏寿郎が不思議そうにしている。
「わかりました!行ってまいります!」
杏寿郎は店に行き品を選んでいく。
「おや、煉獄さんとこの杏寿郎くんじゃないかい!嫁さんでももらったのかい?悪阻の時期に食べたくなるようなものばかりじゃないかい」
そう言われハッとした杏寿郎は大慌てで家に帰る。