第9章 柱稽古
ここまで義勇を追い詰めている原因は何なのだろうかと頭を悩ませる星波と炭治郎だったが、
「「根気強く…はい!」」
お館様の言葉を額面通りに受け取った2人は、昼夜問わず義勇につきまとい話しかけまくる。
「義勇!義勇!」
「…。」
「義勇さんどうしましたか義勇さん!」
「…。」
「義勇!義勇!義勇!」
「…。」
四日後、義勇の根負け。と言うより、星波の顔色が悪いのが気になった義勇が口を開き一時休戦。
「星波、ちゃんと寝ているか?食べているか?」
星波は妊娠によるつわりと、義勇につきまとっている疲労から食事も睡眠も満足に取れていなかった。
「ちょっと………ね…」
星波がくらりと倒れ、慌てて星波を抱えた義勇はその場に座る。
(身体が熱い気がする。風邪か?星波を早く休ませないと。)
義勇は話を始めた。