第1章 呼吸
「お風呂ありがとうございました。拭くものも用意していただいて。」
「お前の荷物漁るわけにもいかなかったから俺ので悪いけどなァ。ほら、夕餉が冷める。食べるぞ。」
「夕餉…え!わあぁ!すごい!これ不死川さんが作ったんですか!」
さっきまで怯えていた様子はどこにいった?!と、突然目をきらきらと輝かせた星波に驚いたが、
「おゥ。口に合うかわからねぇけどなァ。」
「いただきます!わ、おいしい!すごくおいしいです!これで明日も頑張れます!」
星波の明日と言う言葉を聞いて安心した不死川。
不死川の稽古は厳しいことで有名で初日に逃げ出す隊士も多い。
星波も逃げ出すのではと思っていたが心配はなさそうだ。
「明日も厳しく行くからなァ。食べたら早く寝ろォ。朝早くからやるぞ。」