第7章 刀鍛冶の里
「俺に弟はいねェ。」
「でも玄弥くんが兄貴って…」
「いねェって言ってるだろォ!!!」
驚いて縮こまる星波。
「…っ…悪ィ。その、あれだ。時透と甘露寺がいるなら大丈夫だろォ。お前は心配すんな。」
「そう…ですよね…」
「呪詛の方はどうなったんだァ?」
星波は今までのことを説明した。
「はあァ?鬼の頸は斬れるようになったけど、いつ症状が出るのかわからないってのかァ?!」
そりゃ厄介だな…と星波を憐れむ。
「とんでもないですよね…でも話を聞いてもらえて少し落ち着きました!また症状が出て迷惑をかけるといけないので帰ります!」
そう言って立ち上がろうとした星波の手を不死川が掴み止める。