第1章 呼吸
「来たかァ」
「これからひと月お世話になります。よろしくお願い致します。」
「俺の稽古は厳しいぜェ?」
「はい!どんな稽古でも挫けずに頑張ります!私は私の適正を知り、強くなってたくさんの鬼を滅殺できるようになりたいです!苦しいからと、立ち止まりません!」
星波の強い目に意志の強さを感じた不死川は、同じ志を持つものとして協力してやりたいと思った。
しかし不死川は口には出さないため、星波は笑って見せているが完全に怯えている。
「俺の稽古は打ち込みだァ、来い。」
早速稽古が始まったが、怯えている星波を見て舌打ちをする不死川の醸し出すビリビリとした緊張感が、余計に星波の動きを鈍くさせる。
「は、速い…」
避けても避けても次を打ち込んでくる不死川に圧倒され、打ち返す余裕がなくただただ避ける星波。