第6章 日輪刀
しかししばらくするとぶわっと星波の身体から煙のようなものが溢れ出る。
現れたのは、蛇のような鋭い目つきをした妖艶な女の人だった。
「わらわに何用じゃ」
陰陽師さん、怪しいなんて疑ってごめんなさい!と心の中で謝罪をしつつ身構える星波。
「この者の身体から出ていってくれぬか…」
厳勝が問いかける。
「嫌じゃ。この娘は居心地が良い。出ていくつもりはない。」
「滅!」
説得では無理だと悟った陰陽師が女に札を投げつけ呪文を唱えるが、女はバチバチっとはじき返す。
「こんな札効かぬ。」
「鬼の頸を斬る度にあんな風にされたら困りますっ!出ていってください!」
星波が声を荒らげる。